松下幸之助が言う、商売の極意とは?

20代前半のころ、
有名なカメラ量販店で働いていたことがあります。

同じ売り場でも、
売れる販売員と売れない販売員の差は
歴然としていました。

【売れない販売員の例】

客「デジタルオーディオプレイヤーが欲しいんですが」

販売員「はい!ありがとうございます!
こちらが今、売出し中の人気商品です。
容量はなんと従来のものと比べて〇倍で、
デザインも〇種類から選べます。
次におすすめなのはこちらで、軽くて持ち運びが便利で、
なんと今なら特典として~…(説明が続く)」

このように、相手の話を聞かずに、
最初から商品の説明を始めます。

20年前の私も同じでした。

自分の話したいこと、自分の勧めたい商品の話しか
していなかったのです。

一方、売れている販売員は違います。

お客様が「デジタルオーディオプレイヤーが欲しいんですが」
と訊くと、

「ご予算はどれくらいですか?」
「どういったものをお探しですか?」
「どのような使い方をお考えですか?」

このように、まずは要望を訊きだします。

そして、

「それでしたら、こういうタイプのものと
こういうタイプのものがありますが、
ご存知でしょうか?」

と、お客様の要望に合ったものを
提案します。

営業や販売の仕事に必要なのは、
商品の説明をいかに上手にするか、ではありません。

いかにお客様のニーズをキャッチし、
それに合った提案ができるか、が大切です。

経営の神様と言われる松下幸之助氏が残した名言に
次のような言葉があります。

『商売とは、お客様の困っていることを解消してあげて
お金をいただくものだ』

自分の話ばかりしていては
お客様のニーズはキャッチできませんよね。

効果的な質問をして、
まずはお客様の話を聞き出しましょう。

質問力を高めるにはコレ!

「売れる営業マンになりたかったら相手を知れ!」といわれてもなかなかできない人のための営業質問術…/松橋 良紀
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