話をまとめるのがうまい人とは?

話の内容を大きくとらえたり、抽象的にすることを

「チャンクアップ」といいます。

「チャンク」とは、「塊(かたまり)」のことです。

会議で取りまとめがうまい人、

話をまとめるのがうまい人というのは、

チャンクアップがうまい人といえます。

多くの人の心をとらえるときや、

多くの人に伝わる話をするときは、

チャンクを大きくして話すことが有効です。

例えば、大会社の社長がスピーチなどで、

「クーラーは常に28℃にしましょう」

「コピー用紙は再利用を心がけよう」

なんてことは言わないと思うんです。

「エコ活動にも積極的に取り組んで、

日本のリーディングカンパニーであり続けましょう」

「私たちは、日本を元気するためにがんばりましょう」

こういうふうに、塊を大きくして、

抽象的に話した方が、より多くの人に伝わります。

人の上に立つ人というのは、

細かなやり方を教えるのも大事ですが、

そろぞれが、いろいろな捉え方ができるように

大きな枠で発信していく必要があります。

信念・使命などの話などは、チャンクが大きくなります。

だから多くの人をひきつけるのです。

◆自分にもチャンクアップを

この「チャンクアップ」は、

自分自身との対話にも使えます。

例えば、あなたが

「とにかく自分の持ち家が欲しい!!」

と思っているとします。

ここで一呼吸置いて、考えてみましょう。

・なぜ、それが欲しいのだろう?

・どんな感情が欲しいのだろう?

・自分のどんな状態が欲しいのだろう?

・それを得ることで、自分の何が満たされるのだろう?

家を持つことで、安心感を手に入れたいのでしょうか?

それとも、家族の喜ぶ顔を見たいのでしょうか?

または、家を持ったことで得られる他人の評価や、自信でしょうか?

もし、家族の喜ぶ顔がみたいのなら

家を買わなくてもいいかもしれません。

ほんのちょっと、自分自身と家族との関わりを見直してみるだけで

良かったりするのです。

「結婚したい」

こんな人に話を聞いてみると、

「結婚さえすればすべてが変わる」

これくらい、結婚に期待している場合があります。

個々でチャンクアップして質問していくと、

「孤独をまぎらわしたい」

「自分に自信をもちたい」

結局、家を買ったり結婚したりしても、

得たい感情は手に入らないかもしれません。

逆に、家を買ったり結婚しなくても、

今すぐできることは他にもありそうですね。

このように、「何かが欲しい」という感情が生まれたとき、

自分自身の目的をチャンクアップしてみましょう。

本当の意図がわかるかもしれません。

本当の意図や目的がわかって初めて、

適切な行動ができます。

という私も、起業家のコンサルティングをしていると、

ついつい目先のスキルやテクニックばかり教えがちになります。

(これをチャンクダウンといいます)

チャンクアップを忘れずに、人と関わりたいものです。

関連記事

  1. 眠れる能力を覚醒させる方法とは?
  2. 人の成功を祝おう
  3. 超くだらない話の効果とは?
  4. 苦手な人は、あなたに必要な人
  5. カシオペアとアンカリング
  6. 相手の無意識を探る雑談ネタとは?
  7. 色の心理学
  8. 人生を変えたいなら?
PAGE TOP