売れないと評判の女性営業マンが売れるようになったワケ②
冴えない・売れない女性営業マンに
笑顔を取り戻すため、
私が実行したこと。
それは、『露骨にほめよう作戦』。
事業部の中の他の3人の責任者と相談し、
全員の前で、
「〇〇さんをこれから露骨にほめるので、
皆さんも参加してください!」
と表明したのです。
朝礼や、終礼などで、
「最後に〇〇さんに、一言もらいましょう!」
と言って、事あるごとに彼女に話題を振ります。
「えっ?私が…ですか?」
と、おどおどしながらも、
何かを話します。
するとみんなで
「〇〇さん、サイコー!さすがー!」
「〇〇さん、かわいいー!」
と大騒ぎ。
そして、笑顔で拍手。
雑用などを頼んだら、
「ありがとう!さすが〇〇ちゃん!
仕事早くて助かったよ!」と、
とにかく褒めまくったのです。
ある日、この『露骨にほめよう作戦』について
他の女性社員に意見を聞いてみました。
「あんまり露骨に褒めまくるっていうのは、
他の女の子からしたら、気分悪いかな?」
すると、こんな答えが返ってきました。
「そんなことないですよ!逆に気分いいですよ。
お前はあそこがダメだ!とか、たとえ他人のことでも
耳にするのは嫌ですから」
なので、その後も
『露骨にほめよう作戦』を続けました。
その結果、
暗い表情で、笑顔が少なかった彼女が
ものすごく明るくなったのです。
見違えるくらいです。
ほんの10日ぐらいで、
とにかくすごく変わりました。
表情豊かになってきたし、
自信あふれる態度が出てきました。
よくニコニコしています。
自分が承認されて、
必要な人間だと感じられるようになったのが、
態度に表れてくるようになりました。
チームワークを高めるときには、
このような「承認」のワークを
私はよく用いました。
「承認」は、コーチングで使われる
スキルのひとつ。
承認とは、
相手のありのままを認め、受け入れること。
承認は、
相手のエネルギーを飛躍的に高めます。
褒めるという行為は、
「承認」の最も有効な手段なのです。
「社内のお荷物」的な雰囲気で、
暗い顔をしていた彼女でしたが、
みるみる明るくなり、
契約も取れるようになりました。
その結果、予期せぬ波及効果も生まれました。