聞き方の達人の技とは?

●前回のおさらい

前回「アイ(I)メッセージ」と「ユー(YOU)メッセージ」に

ついてお話しました。

「アイ(I)メッセージ」は、相手の人間性を尊重しつつ、

自分の要望をスムーズに伝えることができる伝達方法でしたね。

「(あなたは)~してくれ」という、

相手にとって命令や強制を感じさせてしまう「ユー(YOU)メッセージ」。

「(私は)~したほうがいいと思うんだけど」という、「アイ(I)メッセージ」。

どちらがより効果的か?

もちろんアイメッセージを使った伝達方法のほうが、

相手に気持ちよく要望を受け入れてもらえます。

●でも、話を聞くときは「アイ(I)メッセージ」はNG!!

ところが、話を聞くときには「アイ(I)メッセージ」は厳禁です。

「この前の休みに、伊豆のリゾートホテルのセミナーに行ってきたんだ!」

「そんなんだ!私も夏に伊豆に行ってきましたよ!」

このように、「私は~」と、「アイ(I)」で考えてしまうと、

意識がとたんに自分に向かってしまうのです。

「新婚旅行はハワイにしようかと思ってるんですよ」

「そうですか。私は断然、ヨーロッパがいいですね!特にイタリアが~」

…いかがでしょう?

「私は~」を入れると、相手の話を聞いているようで

自分の話にすり変わっていますね。

●聞き上手のコツは「ユー(YOU)クエスチョン」

実は、人の話を聞くときは、

「ユー(YOU)」を主体にするのがコツです。

同じ話題でも、以下のようだと印象が全然違います。

「新婚旅行はハワイにしようかと思ってるんですよ」

「そうですか。○○さん(あなた)はどうして

ハワイに行ってみたいと思ったんですか?」

このように、「あなたは?」を使うと相手に意識が向かいます。

聞き上手のコツは「ユー(YOU)クエスチョン」です。

聞き方をトレーニングしていない人は、話すうちに、
どうしても自分に焦点や意識が向かってしまいます。

「あなたはどう思ったの?」

「そのときのあなたの気持ちはどうでしたか?」

というように、「あなたは?」を意識して話を聞くと、

自然に相手に焦点が向かいます。

「ユー(YOU)クエスチョン」は、相手の方に

「自分の話を聞いてもらっている」

「自分に興味を持ってもらえている」

と共感と安心感を与えることができます。

●会話の中に相手の名前を入れること

会話中に、自分の名前をよく言ってくれる人と話すほうが楽しものです。

なにか親近感がわいてきた経験は無いでしょうか?

メルマガや営業レターでも、

相手の名前を入れると効果的というのは、

よく言われていることですね。

誰もが、「自分」を「その他大勢」ではなく。

「一個人」として認めてほしいものです。

「ユー(YOU)クエスチョン」や、

相手の名前を呼びかけて話すことは、

相手に安心感と特別感を与えることができる「プレゼント」だと私は思っています。

話すときには相手の名前をどれだけ会話の中に入れられるか、

試してみませんか。

関連記事

  1. ミスをしたときの対処方法
  2. 相手への優しさや尊重する想いを形にしよう
  3. 営業マンは人の心を動かす接続詞を使え
  4. 長年の友人のような関係を作る会話テクニックとは?
  5. 何でも否定や反対で返していませんか?
  6. 周りに協力してもらえる方法とは?
  7. 接待について
  8. トップ営業マンのアプローチの秘術
PAGE TOP